タイの文化に触れよう!

SLの旅(アユタヤ遺跡編)

 

 

 
 世界のクワガタ虫探検島です。運良くこのページにたどり着いたみなさまありがとうございます。(^^)
このページのコンセプトですが、以前に掲載したタイでのクワガタ採集の記事からさらに発展し、タイの文化に触れていっていただきたいという願いから、タイ在住の私の大親友ノトチャンから楽しい話題をレポートしていただき掲載してゆくことにあいなりました。それでははじまりはじまり〜!(2000.12.15) 

12月5日の日はタイの国王誕生日で、またの日をタイ鉄道記念日ともいいまして・・・
イベント列車でSLが走るので、すかさず乗ってきました。行き先はアユタヤです。
そのときの模様を書いてますので読んでみてください。

***


(その一:汽車に乗る)

最初は鉄道に全く興味を示さなかった嫁ですが、(というのもタイの鉄道の地位は低い)特に嫌がりもせず、「鉄ちゃん」の旦那を持った妻の定めと諦めか、さらに強引に前の会社のクリエィターのニンさん(仲良し)まで引っ張ってきました。だって、切符安かったんですよ〜(1コンパートメント4人分で320バーツ(一人往復80バーツ=200円ちょっと!!!)
バンコク駅発8時の乗車に間に合わすため、目覚ましを4つかけて、万全の準備で駅に向かいました。早めに駅についたので余裕だなぁ〜なんて思ってましたが、なんと重連の蒸気機関車は既に客車に連結済み・・・ありゃぁ、蒸気出てないよ〜。およよ〜タイにしてはやることが早すぎるんやないの?まぁ、終点のアユタヤで撮ろう・・・

タイには日本のようなSL時代のターンテーブルが無いので、現存する20台のSLの中から、よく動く、調子のいいのを2台選んで(これも面白い表現かな−車内放送で言ってました)、進行方向アユタヤに向かっては1950年日立製のC62(タイでは953号)、さらにバンコクに向かってはカワサキ製のC58かな?(ひょっと
して両方デゴイチだったかも?車軸4輪あったような)とにかくすごい迫力、流石に燃料は石炭ではなく石油のようでした。

とにかく、前方車両から写真を撮ってると、やっぱり来ました、バンコク在住の日本人ファミリーぞろぞろ・・・よく見りゃ、前方の2車両をどっかの旅行代理店が貸し切ってるやないですか・・・もう、機関車によじのぼるわ、運転席に入るわ、ひっちゃかめっちゃか・・・おそろしや、日本人・・・そこまでするか!日本じゃ出来ないことでも、タイならできるのかい?旅の恥は掻き捨て?かい?
聞けばツアー料金はなんと1600バーツだと!ぼったくり!それこそ恥じやないかい?

まぁ、そんなことは無視するタイ化したのとちゃん(私)は、デジカメと一眼レフをフル回転。まさにガキの頃にもどって、鉄道小僧と化したのであります。

”汽笛一声”、ガチャン!、と一瞬、よししゅっぱ〜つ!と思いきや全く動かない。最後尾の客車の連結部が故障したみたい・・・あらら、やっぱりタイなんだなぁ、こういうところ。
でも懸命の修理で無事出発!ガチャン!そして一呼吸置いてすべるように走り出したのです。

そんな旦那をよそにうちの奥さんはおしゃべりばかり・・・アユタヤまでは時速50キロの汽車では2時間はゆうにかかる。市内を抜けるまでは平均時速20キロかな、自転車より遅い・・・
でも街道では、人々がSLの汽笛と蒸気と黒煙にびっくりして立ち止まって、しばしぼぉ〜っと眺めているのがとても印象的でした。バンコクの人も年に3回しか走らないSLが今日目の前に現れたので、さぞかし驚いたことでしょう。なんか感動のシーンでした。



アユタヤはバンコクの北、150キロ程度のところなのですが、線路はひたすら真っ直ぐ・・・
ロングレールを轢いているので継ぎ目の音も控えめで、ちょっとこれじゃぁ、鉄ちゃんには殺生やない?日本なら野を越え山を越え〜♪みたいな情緒があるけど、ありゃりゃ、直線じゃぁねぇ!
ま、いいか黒煙は充分に吸ったし、見渡す限り平坦な大地に田んぼばかり・・・もう終点アユタヤについてもいいぞぉ。



妻もおしゃべりに飽きた頃、ようやく汽車はへばるようにアユタヤ終点へ到着。日本人ファミリーがどどぉっと、大型観光バスに乗り込むのをよそ目に、われら地元優先何でも出たとこ勝負してやるけんね的3人組は反対方向へ、アユタヤ名物トゥクトゥクの運転手と交渉を始めたのでありました。

さて、これからはアユタヤ旅情編。
乞うご期待!(川エビ料理もでるよ〜)


(その2)

アユタヤまではちょうどバンコクの北150キロに位置し、ひたすら直線のレールをひた走るばかりで、タイ米の田んぼの風景も5分も見ればすぐ飽きてしまいますね。
まぁ、タイ鉄道にしてみれば、これより先、北はチェンマイ、東北地方への分岐点へと向かう単なる助走みたいなもんでしょうが。

タイ鉄道は、北はチェンマイから南はシンガポールまで国際列車で結ばれているので、いつの日か、おもっきりゆっくりとインドシナ半島鉄道縦断の旅もしてみたいです。

***美味しいアユタヤ

そういうわけで、アユタヤへは車でドライブによく来るところですが、今回は鉄道なんですねぇ。
到着はタイ鉄道にしては珍しくON TIMEから30分しか遅れず、11時! ちょうどおなかが空き始めるころ!!!

んで、駅の周りに群がるトゥクトゥクの運ちゃんに「一日チャーター!!」と貸し切りの交渉。



たいてい日本人観光客ならバンコクからのツアーで、バンとか大型観光バスで来るのが普通なんですが、鉄道で来る貧乏旅行者(俺達のことか)も多いようで、やっぱり一日チャーターだと2000バーツ(約6000円)ぼられるそうです。が!ここはさすがタイ人の妻とその友人に任せて、ただ一言で500バーツに決定!そのまま、
いつもは車でしか行かない美味しい川沿いのレストランへ急行したので〜す。

アユタヤで、トゥクトゥクをチャーターしたのも初めてだったので結構みんなではしゃいでました。写真に写ってる運ちゃんは、後で聞いたのですが、なんと超遺跡マニアだったんですが、いきなり、「なじみのレストランへ行け〜」なんて言ったもんだからちょっと拍子抜け状態だったかな。

ここのレストラン、川沿いに何店かある中で一番まとまった味でしかも安い!
最近ではジャンク船まで用意して、日に2回チャオプラヤ河をクルーズして近くの遺跡なんかを船上から眺めることができるんですね。ここは船に乗ってオーダーもできるし、レストランで食べても値段は一緒。クルーズつけたら一人80バーツ追加、それだけ!だから安い!

ここで必ず注文するのはやっぱり・・・そう、「クン・メー・ナーム・ヤイ=大河手長海老」に尽きますね。季節によって値段が変わるこのエビはこの季節、乾季のため今回ちょっと高め・・・それでも一匹300バーツ(約900円)か・・・価値あり



一人一匹ずつ平らげて、トムヤムスープのココナッツ身入りをおいしくすすって、さぁ、これからどこいこか・・・



***お寺参り

タイの友人と遊びに行くと必ず、このお寺参りがついて回ります。
まぁ、信心深い仏教徒なので、ついつい私も仏教徒になるわけで・・・
遺跡といえども現在でも立派な寺院として名高いお寺を2−3箇所回って仏のご加護を!


この辺ではもう、さっきのレストランで飲んだシンハビールが回ってきてくたくた・・・写真も少ない。

最後は遺跡の中庭で寝そべって、四方山話に明け暮れて駅に戻ったのが5時半。
ちょうど、バンコクへ戻るSL機関車がスイッチバックを行うところ、ここはひたすら鉄道小僧に戻ってシャッター押し捲り!!

来るとき一緒だったほかの座席のタイ人たちもみんな戻ってきて、さぁ帰るぞぉ!
汽笛を何度も鳴らしながら、終点バンコク駅へ進入する大きなSL・・・
国王誕生日を祝うキャンドルが線路わきを埋め尽くし、キラキラのイルミネーションが妙にマッチしながらなが〜い一日が終わりました。

日焼けと黒煙で顔は真っ黒・・・
これが唯一の土産になった。
よかった。おいしかった。

 

 


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