山岳民族の森 タイ・メーテン       
ラフ族の村を目指す!

まぼろしの巨大アンタエウスを求めて!


中間地点の集落でもクワガタ採集を試みた。 

 しかし、雨がやまない。しとしととまとわりつく小雨だが、なかなか止んでくれな い。最初ポンチョを着て出たのは良いが、これでは雨は防げても中が暑くて蒸し風呂 状態。濡れるのを覚悟でポンチョを脱いで歩くこととなった。そのご何度かの休憩を 取りながら、(すでに途中でバテバテで息があがっている。)第一チェックポイント の森の間に集落が見えてきた。

中間地点の集落といえども悪条件の中歩くこと3時間。ガイド以外は全員疲れている ようだ。しかしせっかく村人達に歓迎(?)されているのだから、クワガタのことを聞 いてみないてはない。

村の一人の叔父さんにクワガタの話しをしだすと、ぞろぞろと村人たちが集まり始め た。

「なんだ、なんだ」とクワガタの写真を覗きこむ村人達・・・

そのうちの一人が「いるよ!2日前に見た」とのこと。

「なんじゃ?なんじゃ? おるのかい?」 「じゃぁ80mmオーバーのこれ(アン タエウスを指して)を探してきたら3000円あげる。」と言ってみたらこれまた大 変なことになってしまった。

村中の若者が一斉にナタを振り回しながら山に消えていった!
蜘蛛の子を散らすとはまさにこの事を云うのか!何も知らない村の子供たちまでたち まちのうちに森に消えていったのである。
(3000円という金額は山岳地帯の村人達にとっては相当な価値があるようだ)
5分もたたないうちにあれよあれよという数のクワガタが集まってきた。次第に大物 も採れだした。

「どの木から割り出したのか?」と聞いてみると「あの森の中さ!」とのこと。見て みると先ほど私達が歩いた道路脇の何のへんてつもない木だった。聞けば、チェンマ イに伝わる伝統番傘の油紙に使用するパルプの木の一種だそうだ。タイには日本のク ヌギらしい木は少なく、この手の木がほとんどだったので全然チェックしていなかっ た。しかし、彼らはさすがに森の使い、採集の天才だ!と思っただけである。

村の人たちをクワガタラッシュに陥れ、一通りの騒ぎがおさまったところで再度出 発、頂上を目指し歩き出したのである。
登るにつれて道は険しくなる一方、道なき道をガイドが草木を切りながら、人一人が ようやく歩ける道をつくって登っていくという状態である。まさにトレッキングなの だ。

途中少し開けたところでガイドが奇妙な昆虫を探してきた。がっ!なんじゃこれ? 「ぞうむし」か?





 
こういう木にクワガタがいるのか?と思うと実は中はシロアリだらけ & 中間地点の集落!


 
なんでこんなに湿気てるのに服を干しているのか不思議だった。 & 家の中のいろり、このあたりは煙突を作ることがないようで屋根から煙がもくもく!


 
ここで穀物を脱穀するとのこと。 & それにしても雲の中みたい。


 
おっ!やったぁ〜!車があるやんか!とおもったら畑との往復用らしい。あと子豚がうろうろしていた。


 
クワガタの説明をしているところ。 & さっそくクワガタを持ってくる子供!


 
子供が持ってきたクワガタ & これは大きいぞ! 種類はなんだぁ?


 
徐々に大きな虫が集まりだした。


 
再度虫の種類をレクチャー & 採集した木を説明してくれる山の人!


 
しかしこんな木にいるとは? & いちおう一段落 再出発しましょう。それにしてもこれ道かぁ??


 
山道を歩く私達 & これなんだか分かります?タイ米ですって。山間部ではこんな植え方するんですね。


 
ガイドが頭上10メートルもの笹の木に発見した「変な虫」・・・
そんな高いところに入る虫を見つけることの出来るガイドさんは「変な人」か!



 
しかし綺麗やなぁ。幻想的な風景です。


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