山岳民族の森 タイ・メーテン       
ラフ族の村を目指す!

まぼろしの巨大アンタエウスを求めて!


いよいよラフ族の村が見えた。

登ること4時間。ついにラフ族の村が見えてきた。美しい!美しすぎる光景だ!
沢を抜け、谷を駆け上がり、くたくたになりながらも登ってきたかいがあった。

宿泊する宿を見て愕然!山のコテッジはいづこに? えっ? 風呂も電気もないって?

しかし疲れているのでそんなこと言ってられない。とにかく横になれる場所がありがたい。
村の一番上の斜面に張り付くように、竹を編んで建てられたまさしく“ほったて小屋”、恐る恐る 中に入ってみれば・・・

おや、なかなかどうして、ひんやりした竹の床、高い天井・・・上等じゃないか!

今回のラフ族の村訪問はカルチャーショックの連続だった。

まずはお風呂。(写真掲載してます)これはお風呂とは云い難い。当然のことながら日本の ような湯船があるわけではなく、雨水をためただけのドラム缶から水が落ちてくる、ただの 蛇口があるだけ。でも汚れた体を洗うにはこれで十分、疲れた体に冷たい水はこれまた最高。 でも同じ水で食器も洗ってる。大丈夫か?大丈夫だろう、いや大丈夫なはずだ!

次はトイレ、(これも写真掲載あり)小便のほうは山全体がトイレのようなもの、村の子供は 走り回っているかと思えば突然立ち止まってやっている。オヒオヒ。大便のほうはさすがに小 屋があった。ひしゃく(=こんなもの現代日本に存在するのか)で水をすくい流すスタイルであ る。けれど鍵もないし、すき間だらけの小屋。日本ではトイレに本棚をおいているご家庭もあ るようであるが、ここにあるのは「田舎の香水」。さすがにここで長時間座っているわけにも いかず。30秒ほどの速攻で用事を済まして出た。

それから村の子供達。これが無邪気と云う言葉がぴったりの素朴で元気がよかった。未知の国、 近代文明の日本から来た私達を、その輝くような美しい瞳で受け入れてくれるのだった。

子供は子供、好奇心旺盛。それにひとなつっこい。我々が身につけているものすべてに感心が あるようだ。しかし言葉は通じない(タイ語も通じない)、それこそボディーランゲージで意 志疎通を試みる。案外通じる物でほとんどは思い通り。というか、こちらの一挙手一投足に興 味があるようで、意思疎通が出来たと思いこんだのは我々だけであろう。

村に到着してからは驚きと感動の連続だったが、時間の流れがあきらかに日本とは違う。 なにか、時間にとらわれないふわりとした空間が終始漂う。心までもゆったりしてきて、なんと もいえない良い気分になる。せわしなく動き回る日本での生活から一瞬だけでも抜け出し、心身 のリフレッシュの為にもこういう場に身を置いてみるのも大切だなぁとしみじみ感じた。




 
しかし、美しい!ここがメーテンの頂上!ラフ族の村だ!


 
当然タイ語が通じない!ようやく分かってきた。たくさんいるガイドの一人はタイ語>ラフ族の言葉への通訳だった!
& 右の写真が私達の宿泊する宿である。高原のコテッジはどこじゃ〜!



 
この家の隙間!しかし疲れているのでおかまいなしに寝ころんでしまう。 & いちおう一番高い場所に泊めてくれたようで眺めは最高!


 
さっそく夕食の準備にとりかかってくれた。しかし高床式の住居にいろりがある。不思議だ!


 
紹介するのもなんですが、左が私達のお風呂!まったくの野外、ただの蛇口があるだけ! &右が便所、もちろん手動水洗。


 
まさかこれを食うのか? 



風呂・洗面の水や食器洗いはどうやらこの雨水をためたドラム缶から来ているような気がする。
ボウフラ?そんなこと気にしている場合ではない。


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